洋風の料理を作る時にブイヨンやコンソメを使う方は多いと思います。
しかし、「これぞ野菜の自然な旨味!」といえる商品はなかなか無いのが現状です。
「○○無添加」とパッケージに書いてあるからと手に取っていませんか?実は落とし穴もあるんです。
この記事では、ブイヨンやコンソメの添加物について解説するとともに、おすすめの完全無添加ブイヨン2種類を飲み比べ・解説しています。
気になるコスパや購入できるお店についても比較しているので、ぜひ最後までご覧ください!
こんな人におすすめ
・ブイヨンやコンソメに含まれる添加物や、気になる原材料について知りたい
・身体に優しく、美味しい無添加ブイヨンが知りたい
この記事を書いた人
知っておきたい基礎知識
ブイヨンとコンソメの違い
ブイヨンとコンソメの違い、意外と知らない人も多いのではないでしょうか?
ブイヨン→フランス語で「出汁」という意味で、その名の通り、肉や野菜を長時間煮込んだ出汁のこと。
コンソメ→フランス語で「完成された」という意味で、ブイヨンに調味料を加えたスープのこと。
ただ、一般的な市販のブイヨンやコンソメはどちらも同じような原材料となっており、日本食品標準成分表でも最新の八訂から区別がされなくなりました。
よく使用されている食品添加物
市販のブイヨンやコンソメには以下の食品添加物がよく使用されています。
- 調味料(アミノ酸等)
- 加工でんぷん
- 酸味料
- カラメル色素
自然なうま味のお料理を作るためには、特に必要のない添加物なので私は避けています。
【落とし穴】添加物ではないができれば避けたい原材料
- 酵母エキス
- たんぱく加水分解物
- 植物油脂
上記2つは調味料(アミノ酸)と同じように、強い旨味を加えることができます。化学的なうま味を避けたい方は、この2つも入っていないかチェックしてみてください。
植物油脂は何が使われているか原材料からは分からず、質が気になります。
「これら全てが入っていない商品なんてあるの?」
そう思った方、安心してください!
完全無添加ブイヨン2選
食品添加物が入っていない商品はたくさん出回っているのですが、酵母エキスやたんぱく加水分解物まで使用していない商品は今のところ2種類しか見つけられていません。
これらを完全無添加とここでは呼んでいます。
そんな貴重なブイヨンをご紹介します!
べゲタナチュール 野菜ベースの万能調味料
クロアチア定番の万能調味料として有名なべゲタ。
オリジナルとナチュールの2種類あり、原材料が全く異なるため要注意!
オリジナルには調味料(アミノ酸)が含まれている一方で、ナチュールは添加物無し!
クロアチアではどちらが人気なのか気になりますね…!
ナチュールバージョンの原材料は下記の通りです。
原材料:食塩(海塩)、乾燥野菜(人参、パースニップ、玉ねぎ、じゃがいも、セロリ、トマト、リーキ、パプリカ、パセリ)、砂糖、ラベージ、黒胡椒、ターメリック、にんにく、ディル
ちなみに、聞き慣れない原材料が含まれますが、パースニップは人参に似た根菜、リーキはネギ科の野菜、ラベージはセリ科のハーブです。
使い方:煮込み料理やスープは水250mlに対して小さじ1程度(約3g)が目安。肉・魚の味付けには適量両面にまぶす。
アルチェネロ 有機野菜ブイヨン・パウダータイプ
アルチェネロはイタリアのオーガニック製品メーカーです。
ブイヨンは固形とパウダータイプの2種類で、固形タイプには酵母エキスが含まれる点に注意しましょう。
パウダータイプの原材料は以下の通りです。
原材料:食塩、有機乾燥ポテトフレーク、有機とうもろこし粉、有機乾燥野菜(たまねぎ、にんじん)、有機砂糖、有機ウコン、有機セロリ、有機ナツメグ、有機バジル、有機パセリ、有機トマト
有機認証を取得している商品で安心感も高いですね!
使い方:大さじ1(約10g)に対して500mlのお湯を加え、スープ・リゾット・煮込み料理等に使う。
2つのブイヨンを比較してみた
原材料が安心であることはお分かりいただけたと思いますが、気になるのはコスパや味ですよね。
そこで、今回ご紹介した完全無添加ブイヨンを2種類比較してみました。
コストパフォーマンス
コストパフォーマンスを比較してみたところ面白い事実に気づきました。
一般的な商品 | べゲタ | アルチェネロ | |
---|---|---|---|
1袋の重量 | 36g | 150g | 120g |
価格 | 232円 | 590円 | 709円 |
1gあたり | 6.4円 | 3.9円 | 5.9円 |
スープ100mlあたり | 8.5円 | 4.7円 | 11.8円 |
スーパーで購入できる一般的な商品と比べても、完全無添加のべゲタのコスパが上!
一見高く思えますが、実はお得な無添加商品もあるという例ですね!アルチェネロは有機食品であることから、やはりお値段も高く設定されています。
※一般的な商品はマギーの香料・着色料無添加ブイヨン粉末タイプで比較しています。
見た目
粉末は、べゲタは乾燥野菜がしっかり残っており、それに比べるとサラサラしているのがアルチェネロです。
味・香り
2種類を飲み比べしてみたところ、大きな違いがありました。
それは香りです。べゲタナチュールには日本人には馴染みのない原材料が使われているためか、独特な香りがします。単純にスープで飲むにはクセが気になる方もいるかもしれません。
ただ、肉や魚の香辛料として使用したり、カレーの隠し味として使うとオシャレな味になりとても美味しいです。
アルチェネロは飲みやすい馴染みのある香りと味で、万人受けすると思います。
どちらも違う良さがありますが、私が使い続けているのはアルチェネロ!
購入できるお店
どちらの商品も輸入食品であるため、スーパーには置いていないのが残念です。
私が購入したのはジュピターコーヒーです。コーヒー豆と輸入食品を取り扱うお店で、全国的に展開しているので店頭で購入したい方はチェックしてみてください。
オンラインではべゲタナチュールはアマゾンのみ(割高になってしまいます)、アルチェネロはアマゾン、楽天市場で購入可能です。
まとめ
手軽に洋風出汁が作れるブイヨンですが、食品添加物や食品添加物ではないができれば避けておきたい原材料が入っているものが多いのも事実です。
今回は、気になる原材料が入っていない「完全無添加」のブイヨン2種類をご紹介するとともに、比較した結果をお伝えしました!
どちらを購入するか迷っている場合は、万人受けする味のアルチェネロがおすすめです。いつもと違う味に挑戦してみたいと思った方はべゲタナチュールもぜひ使ってみてください。