1日に1杯はコーヒーを飲むという方は多いのではないでしょうか?
コーヒーの香りと味わいは、ストレスをふっと和らげてくれ生活を豊かにする力がありますよね。
ただ、カフェインが含まれるのも周知の事実。
仕事のおともに、眠気覚ましに、と1日に何杯何杯も飲んでいるなんて人もよく見かけます。
コーヒーに関するエビデンスは様々ありますが、上手く付き合えば心にも身体にも良い影響をもたらしてくれます。
管理栄養士の私が、1番腑に落ちた付き合い方とおすすめ商品を伝授します。

摂取時間と量が上手く付き合うコツです☕️
この記事を書いた人


カフェインをちゃんと知ろう
なんとなく”摂りすぎてはいけないもの”と認識されていることの多いカフェイン
摂りすぎるとめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠、下痢や吐き気などが現れることがあります。
しかし、日本では明確な基準や具体的な摂取量の目安は示されていないと知っていましたか?
そのため海外における情報に基づき考える必要があります。
各国での注意喚起を見てみましょう⚠️
世界保健機関(WHO)
2016年に妊婦のカフェイン摂取に関する勧告を公表
1日300 mg 以上の高カフェイン摂取の妊婦では出生時の低体重、流産や死産のリスクが高まる可能性があるとしている。
米国(FDA)
健康な大人では、1日400 mgまでであればカフェインによる健康への危険な悪影響はないとしている。
ただし、妊婦、授乳婦、妊娠予定の方や服薬している方は、カフェインの摂取による影響を受けやすくなる場合があるため、かかりつけ医に相談することが推奨されている。
欧州(EFSA)
2015年にカフェインについてリスク評価
大人では、カフェイン摂取量が3 mg/kg体重であれば急性毒性の懸念はないとし、妊婦を除く大人では1日400 mgまでであれば健康リスクは増加しないとしています。
妊婦及び授乳婦については、習慣的なカフェイン摂取に関し、1日200 mgまでであれば、胎児や乳児の健康リスクは増加しないと評価しています。
子供については、長期的・習慣的なカフェイン摂取に関する研究が少なく不確実性が残るものの、大人と同様、3 mg/kg体重/日であれば悪影響が見られないと推測されるとしています。
カナダ
18歳までの子供や青少年は、1日体重1 kg当たり2.5 mg
妊婦や母乳で保育している母親は、1日300 mg
18歳以上の大人は、1日400 mg
※カフェインに敏感な方はカフェインの摂取を避ける、もしくは減らすことを検討するよう呼びかけ
豪州・ニュージーランド
18歳以下では、1回の摂取で体重1 kg 当たり3 mgを超えない量
18歳以上、1日当たり400 mgを超えない量、もしくは、1回の摂取で上限200 mg
妊婦や母乳で保育している母親は、1日当たり200 mgを超えない量
これはあくまでも海外における基準ですし、カフェイン耐性には個人差があることを忘れずに⚠️
コーヒーのカフェイン
1日400mgまでが上限と言われても…どれくらい?🧐
種類 | カフェイン量 |
---|---|
コーヒー(100ml) | 60mg |
紅茶(100ml) | 30mg |
抹茶粉末(1g) | 32mg |
エナジードリンク(100ml) | 32〜300mg |
スターバックスのホットコーヒー(トール)1杯276mg
タリーズのホットコーヒー(トール)1杯191mg
ドトールのホットコーヒー(M)1杯124mg
スターバックスでワンモアコーヒー(おかわり)したら余裕で400mg超えちゃいます!



同じ1杯でもこれだけの差があることに注意しましょう📝
コーヒーの健康効果とは
日本人を対象とした多目的コホート研究にて、コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは全く飲まない人に比べ24%低いことが分かりました。


なぜかという点については、
・コーヒーに含まれるクロロゲン酸が血糖値を改善し、血圧を調整する効果がある上に抗炎症作用があること
・カフェインが血管内皮の機能を改善する効果や気管支拡張作用があること
が挙げられています。
ただ、この研究では1杯を何mlとしているか、カフェインの有無については分けられていません。



自分のカフェイン耐性に注意しながら上手くとり入れたい✨
わたしのコーヒー生活
私はカフェインに強くなく、Mサイズのホットコーヒー1杯でも日によっては心臓がドキドキしたり、手が震える、お腹が緩くなるなどの症状が出ることもあります。
ただ、コーヒーが大好きなので”良いとこ取り”ができるような付き合い方を見つけました。
皆さんもぜひ参考にしてみてください。
起床後すぐは水を飲む
その後低カフェインコーヒーでゆったり身支度
(朝すぐにカフェインを取ると目覚めのホルモンを邪魔してしまうため)


仕事中、15時までに150ml程度のコーヒーを1杯飲みます。
(カフェインは身体から抜けるのに約9時間かかると言われています。24時に就寝するなら9時間前の15時までとすることで眠りを妨げにくいため)
15時以降はカフェインレスコーヒーを選びます。



他にお茶も飲むので、1日にカフェイン200mg程度となるように調整しています!
良いとこ取りなコーヒー
カフェインの摂取量に注意しつつ、コーヒーに含まれる抗酸化物質(クロロゲン酸)を摂取することが、身体に良い作用をもたらすかもしれないことが分かりました。
では、”カフェインを摂り過ぎることなくクロロゲン酸が豊富”なコーヒーがあったら最高ですよね!
それが実は海外でバズっているグリーンコーヒーなんです。


グリーンコーヒー
グリーンコーヒーとは焙煎していない生のコーヒー豆のことを指します。
実は焙煎前の生豆にはクロロゲン酸などのポリフェノールが豊富に含まれており、体内のミトコンドリアに働きかけ基礎代謝をあげたり、肌の調子を良くするなど様々な効果があります。
また、クロロゲン酸類には胃内など酸性条件下での亜硝酸と第二級アミンとの反応によって生成される発がん性物質であるニトロソアミン類の生成抑制にも関わっているともされています。
しかしこのクロロゲン酸、焙煎の過程で減少してしまうんです。
また、焙煎によってカフェインも増えるので、生豆のまま摂り入れてしまおう!というのが始まり。


Grinを推す理由


グリーンコーヒーの販売をしているところは国内でも数々ありますが、私は数年前からGrinの岡田さんから購入しています。
生豆では香りやおいしさがないので、手摘みの自然栽培豆をミディアムローストしたものにブレンドしており、コーヒーの美味しさも感じながらすっきりとした味わい。
さらに、売上を「誰もが安心できる食品作り」に循環されていて、製造者さんと繋がったうえで原材料1つ1つを決めていくといった活動をされています。


誰からものを買うかが重要になりつつあるこの時代に、応援の意味も込めて「Grin」を選んでいます。
お得に買える日もあり
不定期でSALEやイベントを開催してくれています!
私のインスタグラムのハイライトにて告知していますので、興味を持ってくれた方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
・カフェインには国内での明確な基準はないが、海外での報告によると大人で1日400mgが上限となる
・コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて死亡リスクが低いことが分かっており、カフェインや抗酸化作用のあるクロロゲン酸が関わっているようだ
・低カフェインで高クロロゲン酸という新時代のコーヒーが「グリーンコーヒー」である
以上のことから、健康意識の高い海外セレブの間で流行っているのが納得できますよね。
この記事を通して、皆さんがより良い”コーヒー生活”を送っていただけたら嬉しいです。