皆さんは浄水器をお使いでしょうか?私は実家が使っていたこともあり、使うことが当たり前になっていましたが、今一度しっかり考えてみたいなと思い、この記事を書くことにしました。
浄水器には様々な種類があり、同じメーカーでもスペックの違う商品が多数販売されていますよね。
なんとなく使っているという方も多いと思いますが、浄水器をつけるのであれば絶対に押さえておくべきポイントを5つ説明しています。
ちなみに筆者は、この記事を書くにあたって色々と調べた結果、蛇口直結型から据え置き型に浄水器を買い換えました!
こんな人におすすめ
・浄水器の種類や特徴について知りたい
・なんとなくで浄水器を選んでいる
・ペットボトルの水とも比較したい
この記事を書いた人
浄水器を使うべき理由・水道水の問題点について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
浄水器を使う人の割合
そもそも、日本国内で浄水器を使う人はどれくらいいるのでしょうか?
令和2年度に内閣府が出した「水循環に関する世論調査」の結果によると、水道水をそのまま飲んでいるが43.9%、ミネラルウォーターを購入しているが33.9%、浄水器を設置しているが28.0%、水道水を煮沸しているが18.4%でした。(複数回答可)
約6割の方はなにかしらの対策をとっていることが分かります。
また、浄水器を使用している割合は地域差が大きいことも結果から分かりました。
使用割合が高い地域は関東や九州で、1番少ないのは北海道です。
ペットボトルの水について
上記調査にてミネラルウォーターを購入している方も多いことが分かりました。
水道水に浄水器をつけるべきか、ボトルタイプのミネラルウォーターを買うべきか迷っている方も多いと思います。
まず知って欲しいのは水質基準が異なる点です。
このように、水道水は一生飲むことを想定しているため、基準が厳しいということです。
ミネラルウォーターなどのペットボトル水は外出先などで購入するものという認識を私はしています。
浄水器の選びかた〜5つのポイント〜
私が浄水器を選ぶ上で重要だと思うポイントをまとめてみました。
気になっているものが除去できるかはもちろんの事、長く衛生的に使えるかという点は非常に大切です。
謳い文句だけではなく、自分で判断して選択できるようにしましょう!
①除去能力
浄水器を購入する時にまず重要になるのは除去能力です。
何をどれくらい除去できるのかは、法律で記載することが義務付けられています。
除去対象物質の区分 | 除去対象物質の種類を示す用語(表示名) |
---|---|
遊離残留塩素 | 遊離残留塩素 |
濁り(水中浮遊微粒子等の濁りを発生させる物質) | 濁り |
揮発性有機化合物 | クロロホルム |
ブロモジクロロメタン | |
ジブロモクロロメタン | |
ブロモホルム | |
テトラクロロエチレン | |
トリクロロエチレン | |
総トリハロメタン | |
農薬 | 2-クロロ-4・6-ビスエチルアミノ-1・3・5-トリアジン |
かび臭 | 2-メチルイソボルネオール |
重金属 | 溶解性鉛 |
例えば、このように記載されていた場合
遊離残留塩素 総ろ過水量600ℓ 除去率80% JIS S3201
「遊離残留塩素が除去率80%になるまでの総ろ過水量が600ℓだよ」という意味になります。
常に80%しか除去できていないという意味ではないよ!
600ℓの場合、1日10ℓ使用すると60日間(約2ヶ月)でカートリッジを交換する必要があるという計算になります。
除去対象物質の項目が多く、総ろ過水量が多いほど浄水能力は高いということになりますね!
ただ、1点注意して欲しいことが!
《総ろ過水量が多ければ多いほど優れているわけではないという事実》
調べるのには高額な費用がかかるわけですが、良いデータを取るためには除去率が80%になるまでずーっと水を出し続ける必要があります。メーカーによっては、カートリッジ交換期間の保証となるデータが取れた時点で調査を終了している場合もあるので、一概に数値で比較できるものではないことも知っておきましょう。
自分が気になっている物質が除去できるタイプの浄水器なのか、必ずチェックするようにしましょう。
※除去できると記載があったとしても、試験結果を載せていないメーカーも多数見られます。しっかり公表してくれているかもポイントです。
②ろ材
浄水器によってろ過するための材料が異なることをご存知でしょうか?
ろ材の種類としては下表の通りです。複数の種類が使われることもあります。
ろ材の種類 | ろ材の種類を示す用語(表示名) |
---|---|
活性炭素繊維、粒状活性炭、粉状活性炭及びそれらを成型したもの | 活性炭 |
織布 | 織布 |
不織布 | 不織布 |
多孔質平膜 | 多孔質平膜 |
多孔質中空繊維膜 | 中空糸膜 |
逆浸透膜 | 逆浸透膜 |
この中でよく使われているのは活性炭と中空糸膜です。
活性炭 | 樹木や竹、ヤシ殻や石炭などを高温で焼いて作られます。 孔の大きさは0.1ミクロンと小さく、カルキ臭やカビ臭、残留塩素、トリハロメタンなどを除去できます。 |
中空糸膜 | 0.1ミクロン程度の穴が空いたポリスルホンやポリエチレンなどの糸を束ねてつくられた膜状の材質。 カビや鉄サビ、濁り成分だけでなく細菌のような小さなものもろ過できます。 ただし中空糸膜は小さな物質をブロックできる反面、穴が詰まりやすいというデメリットがあります。 |
③交換頻度(費用面)
記載されてある期間で交換することを怠ってしまうと、当然浄水能力は落ちます。
初期費用は安くても、交換の頻度が多ければ結局高くついてしまいます。
年間にかかる費用で計算して比較することが大切です。
例えば)
A社:本体3000円 カートリッジ交換2ヶ月ごと(2500円) =年間にかかる費用は15000円
B社:本体5000円 カートリッジ交換6ヶ月ごと(6000円) =年間にかかる費用は12000円
④衛生的に管理できるか
浄水器から出る水は塩素除去されているので、雑菌が繁殖しやすいです。
キッチン周辺は食材などからの菌も飛散しているため、それぞれの浄水器に記載されてある期間での定期的なお掃除も必須です。
カートリッジ交換をする際に、自分でどの範囲をお手入れする必要があるかもチェックしておきましょう。
よくある蛇口直結型の浄水器では、清潔な歯ブラシを使ってこまめな手入れが必要です。
なかなかできていない方も多いのではないでしょうか…?
⑤銀イオン
銀イオンには細菌の増殖を防ぐ効果があるため、制汗剤などの抗菌グッズに使用されていることが多いですよね。
日本では食品添加物としても使用が許可されていますが、安全性に賛否両論あるのが現状です。
私も調べてみましたが、様々な学説があり、確証の持てる情報は今のところありませんでした。
この「銀イオン」、実は蛇口直結型のほとんどの浄水器に使用されています。
なぜ浄水器に銀イオンが使われるの?
蛇口直結型の浄水器の多くは、カートリッジが空気に触れてしまうため雑菌が増殖しやすい特徴があります。
そのため、細菌の増殖を防ぐために銀イオンが使用されています。
細菌の増殖が何より怖いので、空気と触れるタイプの浄水器には銀イオンが不可欠でしょう。
高性能の浄水器では構造的に雑菌の増殖を防げるようになっていたりと、そもそも銀イオンが必要ないタイプもあります。
銀イオンを避けたいかどうかで浄水器選びは大きく変わってきます。
それぞれの浄水器をチェック
蛇口直結型
メリット | デメリット |
・比較的安価 ・簡単に取り付けられる ・邪魔にならない | ・本体が汚れやすい ・カートリッジが空気に触れることで雑菌が繁殖しやすい ので注意が必要 ・出せる水量が少ない ・交換時期を忘れやすい |
ポット型
メリット | デメリット |
・ポットに水を入れるだけで浄水できる手軽さ | ・2日に1回程度洗浄が必要 ・冷蔵庫に入れておく必要がある ・ポットに浄水を入れておくことになるので、雑菌繁殖の リスクがある |
据え置き型
メリット | デメリット |
・大型のカートリッジを搭載しているので浄水能力が高い ・雑菌が繁殖しにくい ・水量が確保できてノンストレス ・カートリッジ交換の期間が長い | ・大きいので場所をとる ・本体が高額であることが多い |
ビルトイン型
メリット | デメリット |
・シンクの下に置くためキッチン周りがスッキリする ・据え置き型と同じく、浄水能力が高い | ・設置工事が必要となる ・工事費用含め、高額となることが多い |
水栓一体型
メリット | デメリット |
・水栓の中にカートリッジを入れるため、外観が良い ・水栓の一部を取り外すだけでカートリッジ交換できる | ・カートリッジが小さいので交換時期が早い ・維持費が高いものが多い |
私が選んだ浄水器とその理由
様々な浄水器メーカーを調べていて気づいたことがあります。
浄水能力やその根拠となる資料、使用されている材質についての説明がないメーカーがほとんどということ。
そんな中、とても詳しく情報を載せてくれているメーカーさんがあり、気になったので問い合わせてみることに。
まず、私の家は賃貸なので大掛かりな工事はできません。
蛇口直結やポット型では雑菌繁殖のリスクが気になったため
据え置き型で探していました!
気になっている部分が網羅されている
問い合わせたのは「(株)日本シンクマスター」です。
高性能の浄水器は高額であるため、なかなか手が出せずにいましたが、こちらのメーカーは月額レンタル制!
①銀イオン・中空糸膜不使用
銀イオン不使用なのですが、本体の構造的に空気に触れることがないため、雑菌が繁殖する心配がないとのこと。
②有機フッ素化合物を除去
試験報告書をしっかりとホームページ上に載せているところも信頼できます。
ペルフルオロオクタンスルホン酸(以下「PFOS」という。)及びペルフルオロオクタン酸(以下「PFOA」という。)をそれぞれ0.00005 mg/L土0.00001 mg/L (合計0.0001 mg/L土0.00002mg/L)の濃度に調製した原水を検体に通水した。10分間通水後に得られたろ過水及び原水についてPFOS及びPFOAを測定し, 除去率を箕出した。なお, PFOSは異性体を含めて定量した。
結果:検出せず。除去率95%以上
③費用が明確でカートリッジ交換が無料
月額2,222円と高性能な据え置き型浄水器ではお手頃な価格で、契約期間は2年間。
高額な初期費用がかからないのが魅力的
④面倒なお手入れがない
日本シンクマスターのレンタル浄水器はカートリッジ交換(2年後)の際に 浄水器本体ごと交換してくれます。
カートリッジのみ交換するメーカーさんが多いと思うのですが、本体自体の汚れも気になりませんか?
丸ごと交換してくれるというのが魅力的で、ズボラだけど衛生面が気になってしまう私にはピッタリでした。
2年間何もしなくて良いのが最高!
⑤浄水能力の高さと根拠の明示
シンクマスターの浄水能力は、他社の高価格帯の製品と比べても高いことが分かりました。
「除去率80%になるまでの総ろ過水量が何ℓか」
を表しているんだったよね!
シンクマスター | A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|---|
遊離残留塩素 | 70,000L | 35,000L | 30,000L | 12,000L |
トリハロメタン | 36,000L | 8,000L | 8,000L | 12,000L |
溶解性鉛 | 50,000L | 8,000L | 8,000L | 12,000L |
CAT(農薬シマジン) | 50,000L | 8,000L | 80,000L | 12,000L |
2-MIB(カビ臭) | 50,000L | 8,000L | 36,000L | 12,000L |
有機フッ素化合物 | 検出せず 除去率95%以上 (試験結果公表) | 除去試験済 と記載 | 36,000L | 12,000L |
通水量 | 4L /分 | 3L/分 | 3.5L/分 | 2.5L/分 |
最高使用水温 | 50度 | 35度 | 記載なし | 35度 |
ちなみに、比較するときに浄水能力が1番分かりやすいのは
総トリハロメタンなんだって!
【さおり特典付き】1週間お試し
こちらのメーカーさんは1週間無料お試しをすることができます。
トライアル品ではなく正規品が送られてくるので、気に入った際はそのまま使用することになります。
私もこのお試しから始めて、契約することに決めました。
地域限定で訪問取付もできますが、動画を見ながら簡単に取り付けすることができたので、特段必要ないかと思います。
このブログを書くにあたり、浄水器のことについても色々と細かいところまで質問させていただき、担当の方に都度とても良く対応していただきました。
そのため、何か力になれないかと思い立ち、もし私のブログを見て契約していただけた方には紹介者特典(少しばかりですが)を付けさせていただきます!
まとめ
浄水器にはさまざまな種類がありますが、選ぶ際に重要な5つの視点について解説しました。
以前の私のようになんとなくで浄水器を選んでしまうと、カートリッジの交換時期も適当になってしまい、付けているのに浄水できていない・お手入れができておらず不衛生なんてことも。
しっかり選んで納得して使用することによって、水に関わるさまざまな不安や疑問を解消し、ストレスフリーな食生活への一歩を踏み出しましょう!